任天堂が2009年度中間決算を発表、減収減益・業績予想を下方修正
任天堂は、「平成22年3月期 第2四半期決算短信」(期間:平成21年4月1日~9月30日)を発表しました。
売上高は
5480億5800万円(前年同期比-34.5%)、営業利益は
1043億6000万円(前年同期比-58.6%)、経常利益は
1106億1300万円(前年同期比-53.4%)、四半期純利益は
694億9200万円(前年同期比-52.0%)で、第1四半期に続き減収減益となりました。
期間中は、日本で9月に発売した「
ポケットモンスター ハートゴールド/ソウルシルバー」が200万本を出荷したほか、日本で6月・海外で7月に発売した「
Wii Sports Resort」が全世界で好調な売り上げを記録しましたが、前年に比べると話題作が少なく、それに伴いゲーム機本体の販売台数も減少となりました。
特にWiiについては、6月の「Wii Sports Resort」まで有力なタイトルが発売されなかった事から国内では販売台数が大きく減少したほか、海外でも販売台数が減少しました。また、Wii本体の値下げを行った事も影響が出ているようです。
そのほか、為替市場が想定よりも円高に推移した事も影響しており、為替差損が発生しました。想定為替レートは、第1四半期時点での1ドル=100円・1ユーロ=130円から、
1ドル=90円・1ユーロ=130円へと変更されています。
これに伴い、通期の業績予想が下方修正となりました。変更後の予想は売上高が
1兆5000億円(前回予想比-18.4%)、営業利益は
3700億円(同-33.4%)、経常利益は
3700億円(同-17.5%)、当期純利益は
2300億円(-17.6%)です。
配当予想も修正され、通期で960円(前回予想は1270円)となりました。中間配当は予想の430円を下回り、270円で決定しています。
そのほか、ニンテンドーDSの4番目の本体として、画面を4インチに拡大した新型のニンテンドーDSiとなる
「ニンテンドーDSi LL」を11月21日に発売することを発表しました。これについての詳細は関連リンクよりご覧ください。
これまでDSやWiiの発売で順調な成長を続けてきた任天堂ですが、Wiiのラインナップ不足や値下げ、為替差損など様々な要因が重なり、久しぶりの減収減益となりました。
発売から3年が経とうとしているWiiですが、体制の立て直しが必要な状況となっています。値下げ効果や年末商戦のラインナップで大きな存在感を出せる事に期待したいですね。
◎関連リンク
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株主・投資家向け情報 (任天堂)
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「ニンテンドーDSi LL」公式サイト (任天堂)
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