マーベラス和田氏、王様物語ブログにて「どうかたくさん売れてほしい」
マーベラスエンターテイメント常務取締役の和田康宏氏は、9月発売予定の「王様物語」クリエイターブログにて、同社から発売されたWiiソフトの現状について語りました。
和田氏は””というタイトルの文章をブログに掲載し、まず王様物語の発売が遅れた事についてお詫びし「
いろんな人に謝りたいし、それと同時に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にごめんなさい。そしてありがとうございました。」と述べました。
続いて和田氏は、同社から発売されたWiiソフトの状況について語りました。以下、ブログからの引用です。
マーベラスは一般的に考えると、まだまだマイナーなゲームメーカーですし
死ぬほどテレビCMを流すほどの力強さを持ち合わせていません。
だから、現実的にはいきなりいいソフトを作ったからといって、
いきなり売れるわけではないとも思います。
過去には失敗もしているし、ネガティブなイメージを持っている人もいそう。
それを打ち破るには、絶対的な信頼の積み重ねが必要、というのが
私の結論でした。誰もやらないことをやって行く、それでこそ存在価値が
ある!という考えの下、長い時間をかけて積み重ねてきたことがやっと
マーベラスのタイトルにあらわれてきていると思います。
ノーモアヒーローズ、わくわくアニマルマーチ、ルーンファクトリーF、
朧村正、アークライズファンタジア、etc
どのソフトもギリギリの時間と予算の中で、制作者・開発者ともに精魂
込めて作り上げ、胸を張って世に送り出したタイトルたちです。
人に趣味嗜好があるのは世の常、それだけに全員が、というわけには
いきませんが、普通のソフトに比べると満足していただいている購入者の
割合はものすごく高いという自負がありますし、実際にどれもすばらしい
評価をいただきました。
でも不思議なんですよね。これは本当に不思議。
全部のタイトルが同じような出荷本数です。しかもそんなに高くない。
もう本当に涙目。泣きそうです。夢にも出てきます。
おそらくは、ですが、これが今のマーベラスの実力なんだろうと思います。
市場は確かに悪くなっているけど、売れているものは売れている。
いろんな意味でまだ力が足りないのでしょう。
(中略)
ゲームがいつまでも新しく刺激的で面白いものでいられるように
生き残っている限りはがんばり続けます。
まだ死にたくない、、、
これが本当の意味での、魂の叫びであり、切なる願いだったのかもしれません。
Wii向けには積極的に開発しているマーベラスですが、なかなか考えさせられる内容になっていますね。
最近の話をすると、ノーモアヒーローズは日本は不調ですが海外では好調となり続編の発売が決まったり、朧村正は品薄で再出荷されたり、かと思えばアークライズファンタジアは物足りない売り上げだったりと色々ありますが、共通しているのは
売り上げ規模が小さいという事です。
個人的には決してゲーム内容が劣っているとは思えないのでもっと売れて欲しいところですが、上の文でも触れている
人々がマーベラスに対して持っているイメージとか、あとは万人受けするタイトルも少なめですし、そこは問題としてあるのかなと。
もちろん、そういった作品がWii向けにリリースされているのは歓迎すべきことです。しかしそれでは企業として成り立ちませんので、どう舵取りをしていくかが課題ですね。
で、9月に発売される王様物語ですが、同じくシミュレーション要素の強いタクトオブマジックの事を考えると、もしかすると朧村正やアークライズファンタジアよりも厳しい結果になるんじゃないか、という気がしてしまいます。
ただ、先行して発売された欧州では非常に高い評価を受けていますので、興味のある方はぜひ買って遊んでみてください。
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