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社長が訊くWiiプロジェクト、番外編が掲載

  • 掲載: 2006年10月6日 00:25
 任天堂ホームページで連載されている「社長が訊くWiiプロジェクト」の番外編が、5日に掲載されました。
 今回は、これまでの「社長が社員に訊く」形式とは全く逆で、番外編のタイトル通り「訊いてる社長に訊く」というスタイルになっています。
 編集には「ほぼ日刊イトイ新聞」の永田氏が関わっていて、今までの連載にも会談に同席して、記事の編集を行っていました。今回分の連載は、岩田社長に「番外編として、ふたりで話しませんか?」提案をされたのが始まりのようで、やはり今までの任天堂にはなかったプロモーションが展開されています。
 では、今回も気になった所をまとめてみました。

Wiiが完成した達成感
 岩田氏:もちろん彼らも私も、実際にWiiが出て、お客さんからいろんなご批判も含めた反応をちょうだいした後は、「ああ、あそこはもう少しああしておけばよかったな」ということが起こってくるとは思うんですよ。やっぱり、誰にとっても完全な商品というのはありませんから。
 ただ、このWiiという、得体の知れない新しいものができたということについての達成感や満足感というのは、発売したあともずっと残るんじゃないかな。そういう手応えがあるんです。

ニンテンドーDSのヒットとWii
 岩田氏:ニンテンドーDSがここまで受け入れられて、こんな短期間に欧米を含めた社会現象になるなんていうことを楽観的に想像するほど、私はおめでたくはないですよ。
 それは、Wiiを出そうとしているいまも同じです。ここに座る開発者たちがたびたび言っていたように、これまでとまったく違うものの価値が世の中にどう受け止められるのかという不安はあります。でも、だからこそ逆に、これを伝わるようにしなきゃいけないっていう闘志も湧くんです。

宮本さん以外も前に出したい
 岩田氏:このインタビュー企画をやろうとした動機のひとつに、もっと開発者を表に出していきたいなというのがあったんです。
 - ああ、それは感じていました。
 岩田氏:もっと具体的に言うと、宮本さん以外の人もきちんと語れるようになるといいな、と。もちろん宮本さんは任天堂の大黒柱ですし、今後も、もの作りの中心にいてもらわなくてはならない。
 でも、宮本さん以外の人もいるからこそ、これだけの数の商品ができているわけで、まあ、全員に出てもらうわけにはいきませんけども、そういう人たちの存在を少しでもお伝えすることで任天堂という会社がより豊かな、おもしろい集団に見えたらいいなというふうには思っているんですけどね。

完成したWiiへの自信
 岩田氏:小さな部分では「ああすればよかった」ということはいくらでも言えますけど、できあがったWiiそのものについて、「ああすればよかった」というのは不思議なほど、ないんですよ。
 それは「もう一回時計を巻き戻しても同じものを作るだろう」と胸を張って言えるほどなんです。


 9月14日のWii Previewでも、岩田社長は「DSのヒットは、Wiiのヒットを約束するものではない」と仰ってましたね。毎度思いますが、本当に「岩田社長の言うことはブレが無いなあ」という感じです。
 岩田社長だけでなく、インタビューで登場した開発者の方々にも「Wiiには自信あり」と言う感じが伝わってきていましたよね。

 次回からはソフトの特集として、「Wii Sports」編が始まります。


◎関連リンク
 □社長が訊くWiiプロジェクト 番外編 (任天堂)