マリオの世界の重力加速度は、地球の5倍あるらしい
アメリカ・ニューヨークの高校で物理を教えているGlenn Elert氏は、授業での重力加速度の説明を少しでも面白くするためマリオの世界の重力について研究、発表したとのこと。
「マリオ」とは、赤い帽子、ふさふさのヒゲ、オーバーオール、配管工といった特徴を持つオジサン(とは言っても26歳)で、言わずと知れた任天堂の人気キャラクター。彼の特技はジャンプで、その跳躍力は身長の数倍の高さまで飛べるほどです。
マリオはファミコン時代から数々のゲームに出演しているほか、弟のルイージやピーチ姫、宿敵のクッパなど、コミカルな世界観から世界中に多くのファンがいます。
しかしGlenn Elert氏によると、
その楽しげな世界は私たち普通の人間にとっては過酷な環境かもしれないとのこと。
同氏の研究内容は、ファミコン~Wiiまでに発売されたタイトルの中から7作品を選び、それぞれの作品でマリオが落下するときの重力加速度を導くというものです。
対象タイトルと重力加速度は、以下の通り。ちなみに地球の重力加速度はg=9.8m/s^2で、以下の数値は「地球と比べて何倍か」を示しています。
- FC: スーパーマリオブラザーズ … 9.31g
- FC: スーパーマリオブラザーズ2 … 11g
- FC: スーパーマリオブラザーズ3 … 9.42g
- SFC: スーパーマリオワールド … 6.32g
- N64: スーパーマリオ64 … 7.06g
- GC: スーパーマリオサンシャイン … 4.4g
- Wii: スーパーペーパーマリオ … 5.05g
重力加速度は作品によって大きく異なるものの、
ハードが進化するほど重力加速度は地球に近付いていく傾向があります。
で、ふと思ったのですが、重力加速度は
難易度に置き換えることが出来るのではないでしょうか。振り返ってみると、この7タイトルでは「マリオ2」が一番難しく、「サンシャイン」や「ペーパーマリオ」が簡単だったような気がします。
Glenn Elert氏は、今回用いたタイトルで一番新しい「スーパーペーパーマリオ」でも重力加速度は5gと並みの人間なら失神しかねない過酷な環境なため、「
そんな高重力世界で、自分の身長の5倍もの高さにジャンプできるマリオの体力は驚異的」と締めくくっています。
個人的には、スーパーマリオギャラクシーの重力加速度も算出して欲しかったなあと思います。ただ、マリオが縦横無尽に飛び跳ねるため、研究が難しいかも知れないですね。
なお、ジーパラの記事にて詳しい研究内容を読むことが出来ますので、こちらもあわせてご覧ください。
◎関連リンク
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マリオの世界で“重力”に大異変が!? アメリカ物理教師の発見 (ジーパラ)