■野望の復活!!
往年のファミコンロックマンシリーズの復活と聞いて、期待に胸躍らせたのは僕だけではないはずです。ロックマンの産みの親、稲船敬二氏も関わっているとはいえ、10年という大きなブランクがある今作、期待度が高いだけに、肩透かしとならないかと一抹の不安もありました。
しかし、いざ、蓋を開けてみれば、そんな懸念は何処吹く風、全く期待を裏切らない出来です。かつてのファンはもちろん、はじめて8bitロックマンをプレイする人にも、大いに楽しめるゲームとなっていると思います。
■絶妙な難易度、色あせない魅力
穴をジャンプしようとしたら狙ったように穴から敵が出てきて落ちて死ぬ...。悔しいはずなのに、なぜかそんなシーンに思わずにやりとしてしまうのは僕だけでしょうか。
初めてプレイした時に立ちはだかる大きな壁。しかし、それをプレイを積み重ねることで克服していく。キャラクターのパラメータを上げていくのではなく、プレイヤー自身が成長していく、それがロックマンの醍醐味ではないでしょうか。
今作は、シリーズ史上最大の難しさとの声も上がる一方で、経験し憶えていくことで解決するという要素は、むしろシリーズ中でもかなり色濃くなっているように思います。
練習すればかならず前に進める、そのマインドを今作は最大限に受け継いでいます。シンプルながら秀逸な操作性、個性的なキャラクタ、どこか独特で耳に残る音楽...かつてファンを魅了したファミコンロックマンの魅力は、ここまで進化した現在のゲームシーンにおいても、全く色褪せないことを実感させます。
■ともかくプレイ!
最初に挑んだステージはコンクリートマンステージでした。序盤、さっそく穴から出てきた敵に当たって即死。気を取り直して再挑戦するも、中ボスが3連続で出てきたりと、容赦ない猛攻です。
どうにか中ボスの攻略パターンを発見してボスに辿りつくも、既に0機。初のボス戦では、地震攻撃→体当たりの連携攻撃に対応できず、ゲームオーバー。
プレイするうちに、ボスが撃つコンクリートショットが固まった上に乗れば地震の影響がないことに気づいてなんとか撃破。特殊武器、コンクリートショットを入手しました。次に挑むべき、コンクリートショットが有効なボスはどのボスだろうか、と真剣に考えるのも懐かしい。
こうして苦戦しながらも少しずつステージを突破していき、先日、どうにかクリアしました。エンディングは必見の価値ありです。どんなエンディングかは、是非とも、自分の目で確かめてみてください!!
■Wiiウェア+ロックマン9
今作は、Wiiウェアでの配信ということで、Wiiウェアならではの新しい試みとして、タイムアタックと追加コンテンツがあります。
タイムアタックは、プレイタイムを記録して世界のユーザランキングに登録できるというものです。また、コンテンツ配信では、ブルースでのプレイが可能なブルースモードや、際限なくステージが続くエンドレスモードなどが配信されており、今後も、新たなボスが待ち受けるステージなど、魅力的なコンテンツが目白押しです。
そのほか、今作は追加要素として、データのセーブ機能や、特定の条件を満たすと達成されていく「チャレンジ」など、ファミコン時代には無かった追加要素が盛り込まれています。
■一応、難点をいくつか。
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最終4ステージはセーブできない セーブが可能な今作ですが、ファミコン時代同様、8体のボス以降のステージの攻略状況はセーブすることができません。
クリアを目指すには、8体ボス以降のステージを一気にクリアする必要があります。
プレイを重ねることで掛かる時間は減って行くと思いますが、少し根気が必要かもしれません。
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ステージ数が少なめ 今作のステージ数は、追加コンテンツで用意されているものを除くと合計12ステージで、かつてのロックマンシリーズと比べると若干少な目です。
その分、チャレンジやタイムアタックなど、やりこみ度はアップしているので、物足りなさは感じないと思います。
■やらなきゃ損!
こんなにも面白い新作ソフトが1000Wiiポイント(千円)で手に入るとは、驚愕です。予定されている追加コンテンツをすべて購入しても、本編と合計で1800Wiiポイント。
半端な中古ソフトよりも安い今作ですが、満足度は十分ですので、是非ともプレイしてみてはどうでしょうか。
◎関連リンク
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「ロックマン」シリーズ 公式サイト (カプコン)