日本ゲーム大賞2008に「Wii Fit」、初の経産大臣賞は宮本さんが受賞
社団法人コンピュータエンタテインメント協会 (CESA)は、2007年度中に発売されたゲームソフトの中から優秀な作品を表彰する「日本ゲーム大賞2008」の授賞式を開催しました。
みごと大賞に選ばれたのは、任天堂より昨年12月1日にWii向けに発売された「
Wii Fit」と、カプコンより3月28日にPSP向けに発売された「
モンスターハンターポータブル 2nd G」の2本です。どちらのタイトルも累計200万本以上を販売しており、多くの人の支持を集めました。
そして、今年はゲーム産業の発展に寄与した人物を表彰する「経済産業大臣賞」が創設され、任天堂の宮本茂氏が受賞となりました。理由としては、ゲームの定義を広げ、非ゲームユーザー層を引き入れゲーム市場の活性化・多様化を実現したことが挙げられます。
今回は第1回ということもありますが、今日のゲーム業界を象徴する宮本さんが受賞というのは納得ですね。以下は、宮本さんのコメントです。
本当にいろいろ、選んでいただきありがとうございます(笑)。もう『モンハン』で決まりだと思っていたので、すごく嬉しいです。これからもどんどんユーザー層を広げながら、ますますゲームのビジネスが大きくなるようにがんばっていきたいと思いますので、よろしくおねがいします。
続いて優秀賞には、Wii「
スーパーマリオギャラクシー」、Wii「
大乱闘スマッシュブラザーズX」、Wii「
Wii Fit」、DS「ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊」、DS「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」、DS「マリオパーティDS」、DS「レイトン教授と悪魔の箱」などが受賞となりました。
経済産業大臣賞を受賞した宮本さんですが、その後に「マリオギャラクシー」や「Wii Fit」などの表彰が行われたため、宮本さんが何度も登壇していたとのこと。それでは、ソフト受賞時の宮本さんのコメントもご覧ください。
「Wii Fit」…「この間、1千万個目のバランスWiiボードを作りました。体重計の最高記録を作ってしまいました。これは全部の家庭にあった方が良い機械。健康日本のためにうれしい結果」
「スーパーマリオギャラクシー」…「マリオを作るのが基本の仕事。あたらしいハードを作る毎に作るので期待してください」
そのほか、ベストセールス賞にはWii「Wii Fit」、グローバル賞(日本作品部門)にはWii「
はじめてのWii」、グローバル賞(海外作品部門)には「ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック」、特別賞に「コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア」が選ばれました。
全体的に見て、やはり任天堂タイトルの受賞が多く、ハードで見てもWiiやDS関連タイトルが多めという印象でした。受賞タイトルからも、近年の任天堂の影響力の高さが見て取れますね。
来年は、「Wii Music」や「どうぶつの森」が大賞タイトルになりますが、これらのタイトルがどうなっていくのか、まずは年末商戦に注目ですね。
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「日本ゲーム大賞2008」は「Wii Fit」と「モンスターハンターポータブル 2ndG」 初代・経済産業大臣賞は任天堂の宮本茂氏 (インプレス)
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【動画追加】日本ゲーム大賞2008の大賞は『Wii Fit』と『モンスターハンターポータブル 2nd G』に (ファミ通)
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「Wii Fit」と「モンハンP2nd G」がダブル受賞――日本ゲーム大賞 (ITmedia)
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