Wiiが抱える課題その1 ~ 任天堂、Wii本体メモリの対策を発表
任天堂の岩田社長は、本日2日に開催された「任天堂カンファレンス2008.秋」にて、順調な普及が進んでいるWiiに対して「まだまだ課題が多い」とコメント、その解決策の1つ目としてWii本体内蔵メモリの容量不足対策を発表しました。
カンファレンスで岩田社長は、
Wiiに存在する3つの課題を挙げ、それぞれの対応策を発表しました。
- Wii本体内蔵メモリの不足
- インターネット接続率
- ゲーム人口拡大へのさらなる取り組み
この中から、この記事ではWii本体内蔵メモリの対策について取り上げます。
現在、Wii本体メモリの容量を空ける方法としては、SDカードにデータを退避させるというのが一般的です。しかし、岩田社長は「本体保存メモリーが不足した際のSDメモリーカードの使い勝手には課題がある」とコメントし、SDカードの使い勝手を良くするための対策を発表しました。
まず一つ目は、
ショッピングチャンネルでSDカードに直接Wiiソフトをダウンロード購入出来るようにすること。今まで、ソフトを購入してダウンロードしようとした時に容量が足りなかった場合は、一度Wiiメニューに戻ってデータを整理してから、再度ダウンロードを試す必要がありました。
しかしSDカードに空きがある場合、今後はSDカードに直接ダウンロードすることが可能になります。確かに、あれば便利な機能ではありますね。
もう一つは、
SDカード上のWiiソフトを簡便な操作で本体保存メモリにコピーして実行できるようにすること。これも、今まではWiiメニューからコピーを行う必要がありましたが、これからは”1回の操作で”簡単にコピー操作を行うことが出来るようです。
これについては詳細不明ですが、SDカード上のデータを一時的に本体の作業領域(ディスク読み込み短縮に使用している領域など)の方に移して起動可能にするのか、それともただ単にコピーを簡単にするだけなのか、気になりますね。
なお、この対策が実際にWii本体に適用されるのは
2009年春になるとのこと。大掛かりなシステム上の変更を伴うため時間が掛かるようで、岩田社長は「お待たせしてしまうことになりますが、ご理解をお願いしたいと思います」とお詫びしました。
個人的には、やはりSDカードからの直接起動を実現して欲しかったなという思いはあるのですが、改造などの問題を考えると厳しいでしょうかね。
まあ何にせよ、今回の対策でどのくらい快適になるか、今後の情報にも注目していきたいところです。
◎関連リンク
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イベント情報 (任天堂)
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