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この物語の主演は”あなた”――「Disaster: Day of Crisis」序盤レビュー

  • 掲載: 2008年9月27日 00:33
 25日に任天堂より発売された「Disaster: Day of Crisis」を早速遊んでみました。まだ序盤(プロローグ~第3章あたり)ではありますが、実際にプレイしての感想などを書きたいと思います。
 「Disaster: Day of Crisis」は、元レスキュー隊員のレイが、核弾頭を盗んだ特殊部隊”STORM”にさらわれたリサを救うという内容です。タイトルの通り、道中では様々な”Disaster(災害)”に巻き込まれてしまうほか、STORMの追っ手との戦ったり、元レスキュー隊員として怪我人を救助したりと、様々なミッションが待ち受けています。

 さて、ゲームは本編の1年前からはじまります。ここではレイがレスキュー隊員を辞めた理由が分かるのですが、最初という事もあってチュートリアルも兼ねています。
 チュートリアルでは、画面の見方から「歩く」「走る」「ジャンプ」といった基本操作まで丁寧に教えてくれるため、ゲームの基本をしっかりと習得できます。しかも直後には練習でき、失敗した場合は繰り返し兆戦できるというのが良心的です。

 本編を大まかに分けると、ステージを歩き回って救助者を探したりするアドベンチャーパートと、様々な困難から身を守るミニゲームのようなモードの2種類になっています。
 まずアドベンチャーパートでは、ステージを歩き回って道を進んでいくことになります。道中では、様々なところに木箱やドラム缶などが置いてあるので、壊してアイテムを入手しておくと良いでしょう。
 基本的には一本道なので、迷うことは無いと思います。むしろ、本作はミニゲームが本編ではないかと思うほど、ミニゲームが充実しています。

 そのミニゲームで代表的なのは、車を運転する”カーアクション”、STORMの追っ手を倒す”戦闘パート”、怪我人を助ける”レスキュー”の3種類です。難易度で言うと、カーアクションが最も厳しいかなと思います。ハンドル操作は「マリオカート」などのようにリモコンを横に持って行なうのですが、序盤から結構きてますね。障害物が意地悪なところに置いてあったり、急カーブがあったり。
 でも、失敗して車が横転しても仕切り直して運転できてしまうので、苦手であれば力技で無理やりクリアさせるのもありかも知れません。

 難易度で次に来るのは戦闘パートで、内容はガンシューティングになっています。リモコンのポインタで敵に照準を合わせて倒していくのですが、弾を避けるために物陰に隠れたり、弾をリロードしたり、敵を倒したら次のゾーンに画面が移動したりと、まるでアーケードのシューティングをプレイしているような感覚です。
 このミニゲームは、回数的には最も多く遭遇することになりますので、シューティングが苦手な人はちょと厳しいかも知れません。
 かく言う僕も、プレイしていて「リンクのボウガントレーニング」で練習しておけば良かったなあと思ってしまいました(さすが任天堂は準備が良いですね)。

 3番目のレスキューでは、皮膚に付いた泥を水で流して怪我の場所を探してから包帯で手当てしたり、手持ちのアイテムを渡して怪我人を回復させたり、瓦礫の下敷きになった人を助けたりと、様々なバリエーションがあります。
 が、どれも毎回操作が表示されますし、そんなに高度な操作は要求されていないので、ここで戸惑う事は少ないと思います。

 そのほか、目の前に迫る災害から全力で逃げる”ディザスターアクション”、障害物をリモコン操作で回避する”リモコンアクション”などがありますが、これらの場面では必ず操作方法が事前に表示されるので、安心です。
 特にディザスターアクションでの事ですが、危機が目の前にあるというだけあって、かなりギリギリです。例えば、崩れる天井から逃れるというアクションがあるのですが、あと一歩遅ければ下敷きになっていた…というハラハラドキドキの展開が続きます。

 こんな感じで、ゲームを進めていくうちについのめり込んでしまうんですよね。そういった意味で”主演:あなた”というのは言い得て妙でした。軽いCMだなと思っていたら、意外にも当てはまっていたわけです。

 で、本作と言えば、そのシュールなCMが印象的でしたが、これは本編でも健在です。
 例えば、ステージ上においてある木箱やドラム缶などを壊すと回復アイテムが出てくるのですが、主人公の顔よりもでかいスイカや骨付き肉、何リットルあるんだろうかという回復ドリンクなど、なんでこんなのが街に落ちているんだろう、というものばかりになっています。
 まあ確かに、骨付き肉が出てくれば回復するんだなとは想像できるので、直感重視のチョイスなんでしょうけども。でもスイカって……しかも切ってありますしね。

パッケージ画像
Disaster: Day of Crisis
By Amazon.co.jp
 そんな”どこかおバカな”内容になっていますが、本場の洋ゲーのように堅苦しいわけではなく、災害をテーマとした硬派なアドベンチャーなのに肩の力を抜いて楽しめるのが良いところではないかと思います。

 アドベンチャー好きの方、そろそろWiiでやり応えのあるゲームを遊びたいなという方は、ぜひ「Disaster: Day of Crisis」をお試しください。

◎関連リンク
 □「Disaster: Day of Crisis」公式サイト (任天堂)

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