岩田社長、サードパーティ製Wiiソフトのシェアについてコメント
「Wiiでは任天堂のソフトしか売れない」とはよく言われたものですが、これまで任天堂はNPDのデータを用いて反論するなど、サード製ソフトも好調である事を主張してきました。
この”サード製ソフトはWiiでは売れないのではないか”という問題に対して、任天堂の岩田社長がコメントしました。
岩田社長は以下のように答えたとのこと。
サードパーティから見れば、任天堂タイトルのシェアが3分の1以上になることは望ましくないでしょう。それ以上だと任天堂が強すぎることになりますから。
(中略)しかし、ファーストパーティのソフトに課せられた役目は、ハードウェアの牽引力になることだと思います。ユーザーに対して迅速にインパクトを与えていかないと、ハードは勢いを失ってしまう。そうなってしまうとサードパーティは飛びついてくれません。
岩田社長らのこのような主張は一貫しており、実は7月に開催されたE3でも、「Wii本体の発売直後は、ゼルダやマリオやメトロイドなど任天堂の主力ソフトを用意してハードを魅力的なようにした」と主張していました。
ニンテンドーDSでも、Nintendogsや脳トレなどがブームになった時は「売れるのは任天堂ソフトだけ」と言われていました。
現在も任天堂ソフトが強いことには変わりありませんが、「漢検DS」や「ドラクエ」などなど、サードパーティ製ソフトも販売本数を伸ばしてきており、
”売れるのは任天堂ソフトだけ”という状況は改善されてきていると言えます。
それに対してWiiはどうかと言うと、まだ2年目で
成長を続けていく段階であることから、任天堂ソフトが非常に強い状況にあり、残念ながらサード製の良作が恵まれない環境にあります。
しかし、Wii発売から3年目となる今年の年末商戦は、任天堂からも「
Wii Music」や「
どうぶつの森」など強力なソフトが発売されるものの、サードからも注目作がいくつか発売されます。なので、今までのように”サードは全滅”という事にはならないのではないでしょうか。
さすがに、DSのようにサードでも50万本規模を売り上げられるような環境ではまだないと思いますが、”
小粒なヒット”というのは出てくるのではと予想しています。というか、そうであって欲しいものです。
個人的には、「
ルーンファクトリー」や「
FRAGILE」「
デッドライジング」などに期待したいのですが、どうなるでしょうかね。
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