任天堂が業績を上方修正、創業以来初の売上高2兆円へ
任天堂は29日、平成21年3月期の「業績予想の修正に関するお知らせ」を発表しました。
リリースによると、まず第2四半期(2008年4月1日~9月30日)の売上高は8300億円(前回予想+700億円)、営業利益は2450億円(同+350億円)、経常利益は2800億円(同+650億円)、四半期純利益は1650億円(同+400億円)です。
続いて通期の業績予想は、
売上高が2兆円(前回予想+2000億円)、営業利益が6500億円(同+1200億円)、経常利益が7000億円(1500億円)、当期純利益が4100億円(同+850億円)となっています。
上方修正の理由としては、
ニンテンドーDSとWiiが本体・ソフト供に特に海外で好調であることと、為替レートが予想よりも円安に推移していることが上げられます。
これにより、為替レートは1ドル=100円から105円へ、1ユーロ=155円から160円へと変更になりました。
また、通期のハード出荷台数も上方修正され、ニンテンドーDSは3050万台(前回予想+250万台)、
Wiiは2650万台(同+150万台)となりました。
業績の上方修正に従い、株主配当と配当方針が変更となりました。従来は140円と固定していた中間配当が、今回からは第2四半期末時点での営業利益の33%を基準とする算定方法へと変更されています。
このため、第2四半期末で640円、期末で1040円、年間1680円(前回予想+420円)となりました。
そのほか、今回の発表を受けて、29日の大証一部では任天堂の株価が前日比+8.37%の5万1800円と大幅に値を上げて今年初のストップ高、そして久々の5万円台回復となりました。
通期業績が今回の予想通りとなれば、任天堂が創業して以来初の売上高2兆円台という事になります。やはり海外でのWiiとDSの勢いはすごいですね。次の課題
はこの勢いがいつまで保てるかという事になるわけですが、来年以降はどうなっていくか見守っていきたいところです。
◎関連リンク
□
株主・投資家向け情報 (任天堂)