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任天堂&Wiiに期待せざるを得ない10の理由

  • 掲載: 2008年8月17日 20:16
 ニンテンドーDSやWiiを発売してからは絶好調な任天堂ですが、ここに来て、戦略などで色々と綻びが出始めているのも事実ではないでしょうか。
 今の勢いを持続するためにはどうすべきか、または任天堂の何に期待したら良いのか、考えてみたいと思います。

 ※この記事は、GamesRadarにて掲載された10 Reasons To Stay Loyal To Nintendoを翻訳・再編集したものです。



 7月に開催された任天堂のE3メディアブリーフィングでは、年末商戦向けに「Wii Music」や「どうぶつの森」、2009年春発売予定として「Wii MotionPlus」と「Wii Sports Resort」が発表され、Wiiはまだまだ勢いがあるなという印象です。
 一方、任天堂開発のいわゆる”コアゲーム”な作品はまったく姿を現さず、特に海外ではファンの期待を裏切るような結果になってしまいました。しかしそれでも任天堂には期待したい!という事で、以下「任天堂に期待せざるを得ない10の理由」です。

1.任天堂には宮本さんがいて、今も元気に仕事している

 「彼がいなければ今のゲーム業界は無かった」と言っても過言ではない程の宮本さんは、今も新しい作品に取り組み続けています。

2.Wiiウェアには大きな可能性がある

 記事によると、「ロックマン9」発売後は、他のサードパーティからも新作が発表されていくのではないかと推測しているようです。

3.ワリオランドシェイク

 「最近の任天堂はライトゲームばかりだ」と言われる中で、こういった横スクロールアクションも発売されているということ自体が、大きな期待になっているようです。古き良き任天堂もまだ健在だ、という事ですね。

4.任天堂で働いている55歳の男性はとても楽しそうだ

 これも宮本さんの事です。記事では、宮本さんがリンクの剣と盾を持って登場した2006年E3の写真が掲載されていました。

5.サードパーティの支持

 例として、記事では「Mad World」や「零 ~月蝕の仮面~」や「The Conduit」など10タイトル以上が挙げられていました。日本では実感が無いですが、「Wiiではサードパーティ製ソフトが売れない」という状態は徐々に解消されてきています。
 また、「サードはWiiでは本気を出さない」とも言われていましたが、それも少しずつ変わってきており、「これらのタイトルはどれもミニゲーム集ではありません」と述べています。

6.既に豊富なラインナップがある

 Wiiの発売から2年が経とうとしていますが、発売中のタイトルだけを見てもとても豪華です。記事では、「No More Heroes」や「宝島Z」や「Boom Blox」や「大神」などが挙げられています。
 ”Wiiのラインナップ”という時にこういうタイトルがまず挙がってくるあたりが、欧米らしいなという感じですね。

7.「Wii MotionPlus」は本当に素晴らしい

 対応タイトルは「Wii Sports Resort」や「Red Steel 2」とまだ少ないですが、「Wii MotionPlus」が提供する正確なモーションセンサーは、大きな可能性を秘めています。あの小さな四角い周辺機器に、ファンの大きな期待がかかっているのです。

8.NOAのレジー氏

 記事を訳すと、「彼を見てください。彼のあの強靭さは、片手であなたの頭を押しつぶすくらいでしょう」という感じでしょうか。要するに、それだけビッグな存在だと言う事ですね。

9.任天堂のコアゲーム

 記事は「任天堂がこんなにも新規ユーザー向けゲームを主張していなければ、私たちは任天堂製コアゲームの不足について問題だと思うことは無かっただろう」としています。
 今年のE3は、開催前はゼルダ新作だのピクミン3だの新型DSだのと言われていましたが、僕もどれか1つくらいはあるかなと思いきや実際には1つも無く、やはり期待しすぎたなという印象です。

10.Cammie Dunaway氏

 Cammie Dunaway氏は米Yahoo!の元幹部で、昨年10月にNOAマーケティング部門の責任者に就きました。今回のメディアブリーフィングの冒頭で登場していましたので、顔は知っているという方もいるかと思います。
 同氏は、マーケティングに関してはかなり優秀な方らしいので、今回のライトゲームを前面に押し出した発表は、この人のプランニングだったのかも知れないですね。


 以上、「任天堂に期待せざるを得ない10の理由」でした。一部、期待せざるを得ない理由ではないようなものもありますが、任天堂の”伝統的ゲーム”、3月にスタートしたWiiウェア、サードパーティ製ソフトの今後のラインナップなど、Wiiに期待したい要素はたくさんあります。

 今は、”任天堂の第2の黄金期”と言っても過言ではないくらい好調で、やはりWiiがここまで来れたのは、「ハードの初期段階ではファーストが頑張って勢いをつけることが大事」という事を学んだ成果ではないでしょうか。
 今後は、新しいユーザーの確保を続けつつ、その上で獲得したユーザーを飽きさせないためにはどうすべきかという問題に移っていきますので、これまた任天堂の手腕が問われる事になりそうです。

◎関連リンク
 □10 Reasons To Stay Loyal To Nintendo (GamesRadar)