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謎解きアドベンチャーの王道? 「トゥームレイダー アニバーサリー」レビュー

  • 掲載: 2008年4月30日 23:06
 管理人(にんてんまん)によるモノフェローズレビューの第5弾は、スパイクより3月27日に発売された「トゥームレイダー アニバーサリー」を体験してみました。
 「トゥームレイダー」シリーズは、主人公のララ・クロフトが世界各地で冒険を繰り広げるアドベンチャーゲームで、1996年に海外で第1作が発売されて以来、多くのファンに愛されています。本作は、その第1作をWii向けにリメイクしたものです。
 リメイク版は他ハードでも発売されましたが、Wii版ではWiiリモコンとヌンチャクによる直感的な操作に対応しており、より臨場感のある冒険を楽しめます。

 Wiiでアドベンチャーと言えばカプコンの「宝島Z」などがありますが、完全3Dで硬派なアドベンチャーはありませんでしたね。本作は、海外製らしく”ゲームっぽいゲーム”という感じの作品です。
 いわゆる”洋ゲー”として位置付けられる作品だとは思いますが、ゲームを進めるのが困難と言うわけではありません。

 アドベンチャーと言われると「探検」というキーワードが思い浮かぶのではないかと思いますが、ステージは広すぎず狭すぎずで丁度良いですので、迷う事は無いと思います。基本的には一本道で、

次のフロアへのドアが開かない → フロア内の謎を解く → 次のフロアに行けるようになる

 という流れで進めていきます。謎解き主体のアドベンチャーですね。このあたりは、「ゼルダの伝説」シリーズにも似ているかも知れません。

 本編では、まず洞窟周辺で操作の基本を練習するチュートリアルがあり、続いて古代都市へと進んでいきます。敵は多くはありませんが、たまに狼やコウモリなどの野生動物が襲い掛かってきますので、武器で対処する事になります。初期装備の”二丁拳銃”は弾切れの心配がないため、多少の失敗は問題ありません。
 謎解きには、道具を使ったり、色々な所をよじ登ってみたりと、気になる所で何かを試してみる必要があります。特に、ぶら下がって遠くに移動したり物を引き寄せたりできる”グラップル”という道具の使い方がポイントになるのではないでしょうか。他にも、泳いだり、鍵などのアイテムを使ったりと、様々なアクションがあります。

 で、本作には、遺跡などを探検する本編とは別に、”クロフト邸”(通称「ララの家」)と呼ばれるおまけステージが収録されています。名称の通り主人公の家なのですが、ララの家にも謎解きがあり、おまけ要素として楽しめます。
 このモードだけでも結構楽しめますので、本編に行き詰ったら、ぜひララの家をプレイして息抜きしてみてください。このモードでは敵がいないので、プレイヤーは安心して謎解きに専念できます。謎解き主体になっているので、個人的には本編よりもララの家の方が好きだったり。

 では最後に、本作の良い点と悪い点を簡単にまとめて終わりたいと思います。

良い点
  • ゲームオーバーになっても、ステージ内のチェックポイントから復帰できる
  • ゲーム序盤はチュートリアルになっており、操作を習得できる
  • 主人公らはセリフを日本語で喋る(ストーリー部分もかなり凝っています)
  • グラフィックが綺麗で、BGMもゲームと合っている

悪い点
  • 全体的に、敵に攻撃を当てにくい (下手だからかも知れませんが…)
  • カメラワークが良くない(手動で調整しないと先が見えにくい時がある)
  • 水中での耐久時間がかなりシビア (マリオとかが凄いだけかもしれませんが)
  • マップを見ることが出来ない (地図を見れたら良いなあ、という要望という事で)


 上で書いた通りですが、今回は悪質な欠点は見つかりませんでした。もっとこうだったら良いなあ、という要望だけです。10年以上もシリーズが展開されているだけあってか、基本的なシステムはほぼ完成されていて、かなり遊びやすいゲームです。
 プレイしていてストレスが溜まるという事もあまり無く、謎解きなどゲームのクリアに専念できました。

 本作は、例えば「バイオハザード」シリーズを遊んだ事がある方の中で、ゾンビの強さに挫折してしまったという方にピッタリなのではないかと思います。アドベンチャーゲームって凄い楽しいジャンルですので、挫折せずに色々な作品を試して欲しいなあと思います。
 ほか、「宝島Z」を遊んだ方にもおすすめです。宝島Zよりも高度なアクションが要求されるものの、難しすぎると言うわけではありません。

 アドベンチャー好きの方には、ぜひ一度遊んで欲しい1本です。

 → 「トゥームレイダー アニバーサリー」公式サイト