■はじめまして
N-Wii.netにてモノフェローズレビューを掲載していただくことになりました「りみる」と申します。以後お見知り置きをお願いいたします。
■レビュー第1弾
ということで記念すべきレビュー1本目に選んだのは、D3パブリッシャーから発売中の人気アクションゲームシリーズのWii版である「お姉チャンバラRevolution」です。
管理人(にんてんまん)さんも以前レビューされたゲームですが、敢えてこの1本を選びました。レビューアに違いによる異なる角度からのレビューを提供していきたいと思います。
なお、本作ですが筆者はシリーズ初プレイです。
■リモコンチャンバラ
本作最大の売りであるWiiリモコンによる操作ですが、プレイヤーがリモコンを振るとキャラクターも刀を振り、ヌンチャクのレバーを操作するとゲームの中でキャラが動くということで、非常に直感的な操作が可能です。初めてのプレイでもすんなりと操作でき、適当にWiiリモコンを降っているだけでもサクサクとコンボがつながってくれます。
これに蹴りや貫き手、必殺技などの特殊アクションが加わり、キャラごとに2種類ある攻撃スタイルを任意で切り替えることができるため、多彩なアクションが可能です。また、見切りやCOOLコンビネーションといったタイミングを要求される操作もあり、やり込むことで自らの上達を実感することができます。
さて、このリモコン操作によるチャンバラですが、Wiiリモコンを振る操作はあくまでもボタン入力の代わりとして行われます。縦方向の振りと横方向の振りは区別されますが、それはPSでいう○ボタンと×ボタンの使い分けのようなもの。プレイヤーがリモコンを縦に振ったところでゲームの中のキャラが必ずしも縦方向に刀を振るってくれるわけではありません。キャラクターはコンボの流れの中に組み込まれた特定の攻撃を行うため、たとえWiiリモコンを縦に振っていたとしてもゲームの中では横方向への薙ぎ払い攻撃が行われていることもあるわけです。
この点はWiiというせっかくのハードをうまく使いこなせていないように感じます。Wiiリモコンでなければ実現できないチャンバラ要素があればさらに良かったのですが・・・
■水着とセーラー服とゾンビとゾンビ
主人公は、セクシー水着にウエスタンハットの21歳と、セーラー服の16歳。共に手には日本刀。
地面からは無数に湧き出るゾンビ、またゾンビ。人も犬も鳥もゾンビになって襲いかかってきます。それを躊躇なく切り倒す主人公。
ストーリーモードもありますが、状況説明はまったくありません。ストーリーらしきものもありません。ステージの冒頭でキャラクターの心情が語られていますが、答えの出ない自問自答の繰り返しです。ステージのボスは前作からの登場キャラクターらしく、それっぽい会話が交わされます。歴代の作品をプレイしてきた方にとってはそれで良いのかも知れませんが、まったく消化不良のままステージは進行し、そして何も分からないままエンディングを迎えました。
せっかくセクシー水着のお姉ちゃんとゾンビという突飛な世界観を成立させていながら、この「オイシイ」設定を活かしきれていない気がしてなりません。映画化もされるようですので、今後の展開に是非とも期待したいところです。
■ただ切り続ける日々
操作性は良好なため、次々と群がってくるゾンビをバッサバッサと倒していくのは非常に爽快感があります。難易度も低めに設定されているらしく、NORMALモードでも特に苦戦することなくクリアできました。
操作キャラは主人公2人+隠しキャラ2人で、それぞれにまったく異なる攻撃方法が用意されています。
ゾンビを倒してレベルアップするとパラメータを成長させられたり、特定の敵を倒すと特殊な効果が得られる指輪(これもレベルアップあり)が手に入ったりします。また、「敵からダメージを受けない」や「アイテムを使わない」など特定の条件を満たしてクリアすることでコスチュームが追加されるなど、やり込み要素は満載です。
が、本篇であるストーリーモードのボリュームが少ないです。ステージは全部で8つで、そのうち半分は1部屋しかないボスステージ。1キャラあたり2時間もあればクリアできいてしまいます。
しかもステージは全キャラクター共通(順番や敵の配置、スタート位置は異なります)でボスは自分以外の操作キャラです。
ゲーム内容はひたすらゾンビを切り続けるというシンプルなものだけに、マンネリ化しないためのスパイスが欲しかったところです。
■洋ゲー!?
本作はCEREレーティング:D(17歳以上を対象)ということで、ゾンビの部位が飛び散ったり体液が噴き出したりと、人を選ぶ演出が含まれています。
また、メニューやオプションの表示は全て英語表記となっており、かと思えばステージクリア後のリザルト画面では日本語が使われているなど、全体的にちぐはぐな印象を受けます。
なんというか、ローカライズに失敗した洋ゲーといった感じでしょうか。
アクションゲームとしての基本的な部分はしっかり作られていますし、ゾンビを倒す爽快感も本物ですので、独特の雰囲気についていける方にはおすすめの1本です。
→
お姉チャンバラRevolution 公式サイト
このレビューは、WillVii株式会社が運営するレビュー特化型ソーシャルブックマークサービス
みんぽすのご協力のもと、メーカーから無償でソフトを借りてレビューできる「
モノフェローズ」を利用して執筆しました。
○
あなたもレビューを書いてみませんか? N-Wii.netでは、「モノフェローズ」メンバーを募集中です。
詳しくは、
N-Wii.net経由のモノフェローズ募集についてをご覧ください。