本作は2008年2月14日発売、価格は6090円、ジャンルは「ミリタリーFPS」、プレイ人数は1人、CEROレーティングは「C(15歳以上対象)」です。
まあ、本作について避けて通れない話題が一つあるのですが、それは既に他の記事で書いていますので、純粋にプレイ後の感想を述べていきたいと思います。
この作品は、第2次世界大戦中のナチス占領下のフランスを舞台にした作品で、プレイヤーはアメリカ戦略諜報局(O.S.S)の一員として戦場に赴きます。操作は、
Wiiリモコン+ヌンチャクのほかに
Wiiザッパーでの操作にも対応していますが、今回は、Wiiの基本の操作方法であるWiiリモコン+ヌンチャクでプレイしました。
体験前は、パッケージやトレイラーなどから難しそうだという印象を受けていたのですが、実際に遊んでみると……、ええと、FPS初心者には難しいかも知れません。なにが難しいのかという理由は下で述べますが、一言で表すと
容赦ない。僕が下手なだけかもしれませんけど。
とは言え、ゲーム内ではWiiリモコンを活用した操作が随所にあり、操作は快適です。ちょっと凝った操作方法を要求される時には事前に説明が表示されますので、ユーザーに対しては親切だと思います。
さて、本作には、プレイヤーの移動が自動で弾数無制限の「
アーケードモード」と、ストーリーに沿ってミッションに挑む「
キャンペーンモード」が収録されています。どちらのモードでもステージは同じですので、個人的には「キャンペーンモード」→「アーケードモード」の順番にやった方がステージに慣れることが出来て良いんじゃないでしょうかね。
以下、本作を遊んでみての良い点・悪い点をまとめました。
○良い点
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操作性が良い やはり、FPSとWiiリモコンの相性は抜群。操作は快適です。特に、バズーカや砲台などの操作には感動。こういう使い方があったんだと感心させられました。
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チェックポイントが便利 「キャンペーンモード」では、ステージ内の様々な所にチェックポイントがあります。チェックポイントを通過しておけば、途中で力尽きた時にその地点から再開できるほか、一旦ゲームを終了しても、後でその地点から再開できます。
わりと好きな所で中断できて自由度が高いので、気軽にゲームを進めることが出来ます。
○悪い点
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味方は役に立たない 本作の題材は戦争ですから、通常であれば複数人で相手に挑むわけです。にも関わらず、味方はほとんど敵を倒してくれませんし、なぜか途中からついてきてくれなくなります。かと思えばいきなり登場したりと、味方にも関わらずよく分からない存在です。
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敵は容赦なく撃ってくる 味方が役に立たないという事に追い討ちをかけるように、敵は容赦無く攻めてきます。近くならまだしも、遠くからも来たり、複数の方向から攻めてきたりと、容赦ありません。これはノーダメージでのクリアは無理ですよ。
一定時間攻撃を受けなければ体力が回復するからと言っても、ダメージ覚悟での突破は無理なんですよね。もうちょっと何とかならないかなあと思いました。
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「副目標」は一筋縄では達成できない キャンペーンモードには、道なりに進めば達成できる「主目標」と、クリアには直接の関係がなく隠し要素のようになっている「副目標」があります。しかし、副目標は道なりに進むだけではまず発見できません。広いステージの中、何のヒントも無しに探し当てるのは骨が折れます。
○総評
全体的な感想を言えば、音声はリアルで、グラフィックも十分なレベル。操作性も良いですし、表面上は問題ありません。しかし、上で述べた通り、作品のテーマに重要な部分の作り込みが甘いですね。ボリュームも不足気味ですので、割高に感じる事もあるかも知れません。
でも、これだけなら定価6040円でもまだ良いんですよ。本当に問題なのは、北米版や欧州版にはあったオンライン対戦が日本版には無いということです。この理由があるため、高いと言わざるを得ません。当サイトでも何度かお伝えしましたが、やはりオンライン対戦が削られたのは痛い。
価格についてですが、北米版は49.99ドルです。1ドル=110円で換算すると約5500円。日本版は、オンライン対戦なしで6040円ですよ。一概には比較できないですが、なぜ北米版と日本版の価格が同水準なのかと。
オンライン対戦を削るのであれば、ステージ数をもっと増やしてボリュームを持たせるか、もしくは価格の面で頑張って欲しかったものです。
実際に遊んでみれば楽しいだろうけど、果たしてお客さんに手に取ってもらえるかな? という疑問が残ります。簡単に言えば、商品としての魅力が足りない。ゲームの骨格の部分が良いだけに、とても勿体無いように感じました。
でも、要するに
価格と内容が釣り合っていないという事なので、値段が下がり始めた今なら、もしかしたらねらい目なのかもしれません。
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