ソニックが主人公の作品は数々ありますが、実際に僕が遊んだのはこれが初めてでした。なので、ゲームキューブ向けに発売された前作「ソニックライダーズ」も遊んだ事はありませんでした。
そんな初心者ですが、本作にはチュートリアルとして
「トレーニング」モードが用意されていたため、とりあえずトレーニングを遊んでみることに。このモードには、ゲームを遊ぶための必要最低限な操作を学べる「ビギナーコース」と、タイムを縮める応用テクニックを習得できる「ステップアップコース」があります。
本作は、重力をコントロールする「
グラビティコントロール」や直線を一気に加速する「
グラビティダイブ」など、独自の要素が多い作品です。レースに挑むために、それらの技を習得する「ビギナーコース」の操作は覚える必要があります。これが一つの壁になるかも知れませんね。
基本操作を覚えたあと、続いて「
ストーリーモード」を遊んでみました。意外な事に、ストーリーもムービーもなかなか手が込んでいるようで。ストーリーは、ソニックとジェット両方から見た2部構成になっているため、それなりのボリュームにはなっています。で、そのムービーの合間に、肝心のレースがあります。
ストーリーモードでは、各コースに「
何分何秒以内にゴール」や「
1位でゴール」などの目標が設定されているため、それを達成できないと話が進みません。とは言っても、そんなにハードルは高くありませんので、失敗したとしても、何回かリトライして慣れていくうちにクリアできると思います。
この目標の中では、特に「1位でゴール」というのが難しいかも知れません。各コースは分岐が多いため、ショートカットできる地点が多くあります。対戦相手は容赦なくショートカットするため、いつのまにか抜かれているということも。
最後まで気が抜けないレースが続くことになります。
初心者の方は、先ほども述べた「グラビティコントロール」や「グラビティダイブ」のコツを掴むまでにある程度の時間を要するでしょうし、序盤のコースで足止めを食らう事があるかもしれません。
でも、その壁を乗り越えれば、「
あれ? 俺って結構上手いんじゃね?」と錯覚してしまいそうな快適なレースになるんじゃないかなあと、そう思います(そう思ってしまいました)。
で、ストーリーモードを一通り遊んでみて思ったことは、
ソニック達って日本語も喋るんだ! これに尽きますね。いや、シリーズ初プレイだったから分からなかったんです。……みんなペラペラと流暢な日本語を使ってました。
さて、ストーリーモード以外にも、レースゲームらしく
タイムアタックや
バトルモードがあるほか、「ニンテンドーWi-Fiコネクション」に接続する事で
ワールドランキングを見る事もできます。もちろん登録も可能です。
最後に、感想を交えつつ良い点と悪い点をまとめました。
○良い点
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爽快感がある まず走るスピードが速い。ジェットコースターのような急降下の坂があったり、コースのあらゆる所にダッシュパネルがあったりと、コース自体もスピード感を演出するようなつくりになっている。風を切る速さとは正にこの事ですね。
・
レース中でも操作のヒントを表示させる事ができる (設定変更で消去可)
ジャンプ台(トリックゾーン)や「グラビティコントロール」を決めれる地点などがある場合は、その数秒くらい手前から操作ボタンが画面上部に表示されます。操作を覚えたりコツを掴むためにも、特に序盤でありがたい機能です。
○悪い点
・
操作に多少の癖がある これまでの文章で何度も「コツ」という言葉を使いましたが、まさにその通り。「グラビティコントロール」や「グラビティダイブ」などは、使用前にスピードが落ちるため、失敗すると目標達成に響きます。コツが掴めないとスピード感のある走りにはならないため、あまり楽しめません。
○総評
操作に多少の癖があるものの、レースゲームとしては良い出来だと思いますし、思い描いていた通りのソニックらしいスピード感が本作にはありました。
これを一言で表現するなら、このレビューのタイトル通り「
ハードルを越えた先の達成感」だと思います。言葉にすると簡単ですが、これはゲームに無くてはならない要素ですよね。
ぜひ操作をマスターして、コースを駆け巡る爽快感を味わって欲しいと思います。
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「ソニックライダーズ シューティングスターストーリー」公式サイト
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