松野氏&モノリスソフトのWii向けRPG、発売はFF13と同時?
長くなりますが、まずは前回の記事でのあらすじです。一部、噂も混じっています。
- 任天堂の岩田社長らは、以前から「任天堂には強力なRPGがない」と認識しており、そのジャンルを強化したいと思っていた。
- あるとき岩田社長は、松野氏がスクエニを退社するという事を聞き、任天堂に誘った
- とりあえず東京開発本部に配属された松野氏は、マリオギャラクシーなどでWiiを学んだ。
- その後、岩田社長の指示で松野氏ら数人のグループはRPGの企画を作る。それは好評だったが、任天堂には新たにソフトを開発するための人員に余裕がなかった。
- そこで任天堂は、「バテンカイトス」などで以前から交友のあるモノリスソフトを買収し、松野氏のための開発ラインを確保した。
- 現在モノリスソフトは「ディザスター」を制作しているため、それが終わった後から松野氏のRPGの開発が本格化する。
という流れです。これらの情報を合わせると、
任天堂は松野氏のRPGを制作するためにモノリスソフトを買収したと言っても過言ではありません。しかし、この記事の時点ではゲーム内容などが不明でしたね。
今回明らかになった情報は、
A-noteさんより。海外では、松野氏が「
Final Fantasy Killer」をWii向けに製作中であるとの情報が出回っているようです。
このソフトは
全く新しいノンリニアRPGプロジェクトとのこと。つまり「物語の道筋は1本ではない」という意味で、A-noteさんの通りシナリオが何本も枝分かれしていくのか、それとも自由度が滅茶苦茶高いかのどちらかでしょうね。
発売時期についてですが、「発売時期は不明。しかし間違いなく
PS3のFinal Fantasy XIIIにぶつけてくる」ようです。スクエニは現在、発売時期などは未定ですがPS3向けに「ファイナルファンタジー13」を開発中です。これと勝負すると言う事は、かなりの自信があるようですね。
その他にも、興味深い情報が掲載されていましたので、種類別にまとめました。
ゲーム内容について
- 本作はMMO(マルチプレイヤーオンライン)にはならないが、オフラインでのマルチプレイには力を入れている。
- WiiConnect24に対応しており、他のプレイヤーの冒険内容により、自分がプレイしている世界に影響を及ぼすことがある。
- ゲームは従来のものとは違い、リアルタイムに進行する。
- このRPGは「バテンカイトス3」ではない。しかし「バテンカイトス3」は、別のラインで開発が進んでいる。
今後の展開など
- 公式に発表されるのは「ディザスター」が発売された後になる。(松野氏のRPGを先に発表すれば、「ディザスター」が霞んでしまい注目されなくなるから、らしい)
- 本作がヒットすれば、シリーズ化する予定。ニンテンドーDS版の企画もある。
- 「WiiはRPGに弱い」という評価を覆すことを期待している
- もしかすると、Game Developers Conference 2008(2008年2月18日~22日開催)にて、本作の情報が何か公開されるかも知れない
任天堂が本作にかなりの自信を持っていることは間違いないようで、
Wiiのイメージを変える可能性も秘めている、ということですね。情報の公開はまだ先になりそうですが、その日が早く来る事に期待しましょう。
ちなみに「松野氏のRPG」の信憑性についてですが、FFシリーズのサウンドを手掛けた崎元仁氏が、1up.comのインタビューにこう答えています。
1UP.com: あなたと松野氏は過去何年もの間、多くのプロジェクトで共に活動してきました。(中略)将来、また松野氏と共に仕事をする事があると思いますか?
崎元氏: えぇ、今でも友達ですよ。というか今現在、彼と一緒に仕事をしています。
松野氏が動いている事は確かなようですね。続報にもぜひご期待ください。
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