「スーパーマリオギャラクシー」、在庫が過剰に――値崩れの可能性も?
1日に発売された「スーパーマリオギャラクシー」は、初日で13万本、発売初週で25万本を販売するという比較的好調なセールスとなりました。しかし消化率が思ったほど良い状況ではなく、在庫が過剰気味になってきているとの事です。
ゲームの裏話さんによると、
消化率4割に届かない状況の中で最近追加出荷が行なわれ、
発注しすぎたと思われる問屋が破格の値段で案内しており、
これに追随する動きが来週あたりにもあるかもしれません。
とのこと。つまり、
値崩れが懸念されているわけです。
ここで「スーパーマリオギャラクシー」の在庫状況について軽く分析してみましょうか。以下、個人的な分析が混じりますので、その点をご注意ください。
上の「消化率が4割に届かない」という情報から、発売日前後での出荷は60万本~70万本程度と推測されます。これは、10月初めに
受注は既に70万本も集まったという情報があったため、正しい数字なのではないでしょうか。つまり
発売初週の集計を終えた時点、つまり11月5日頃には
40万本以上の在庫が市場にあったと言うことになります。
で、ここ数日で行われた出荷と言うのは、恐らく初旬以降に受注のあった分であると推測されます。個人的な予想ですが、ここ数日の出荷分と今週の売上分がほぼ相殺され、市場の在庫はそれほど減少していないのではないでしょうか。
すると、上でもあったように、
在庫を抱えすぎた一部の問屋が投売りに走ると言う可能性があり、店頭価格が下落していく可能性もあります。
ここで言いたいのは「マリオを買うなら来週以降だよ」なんて事ではなく、「スーパーマリオギャラクシー」という今のところWiiタイトルの中で最も存在感のある作品がたとえ一瞬でも値崩れを起こせば、
Wiiの市場に対する信用が大きく失われるのではないか、と言うことです。
ただでさえ「Wiiはライト向けしか売れない」などと指摘されているなか、最悪の事態は避けたいものです。
「スーパーマリオギャラクシー」は年末商戦に向けて大きな伸びが期待できるタイトルであり、現状での消化率や在庫状況だけを見て値下げを行うのは、賢明な判断ではありません。
ですが、任天堂の追加出荷もちょっと理解しがたいですね。消化率が低い現状は認識できているはずですし。まあこの辺はやむを得ない部分もあるのですが。
出だしが好調なハードでも、何かミスを犯せばそれが連鎖して崩壊に進むと言う例がありますので、ここは関係各社に冷静な判断をお願いしたいところです。
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